知音会とは...

ジャパン・カレッジ・オブ・オステオパシー(JCO、旧JSO)の卒業生によって作られた有志の会で、
会員は(JCO、旧JSO)の卒業生と海外のオステオパシー教育機関の卒業生で構成されています。

「知音」とは中国の春秋時代、琴の名手伯牙(はくが)が弾く曲をその友人の鍾子期(しょうしき)は
よく理解していましたが、鍾子期の死後、伯牙は自分の音楽の真髄を理解してくれる友は他にはいないとして、
琴の弦を切ってしまったという古事から来ています。

知音には「自分の心をよく知ってくれる友」「心の通じ合った友」という意味があり、
この古事をもって、オステオパシーの素晴らしさを知る者が集い、お互いが研鑽しあうという気持ちを込めて
「知音会」と命名しました。

オステオパシーとは...

オステオパシーは1874年にアメリカのアンドリュー・テーラー・スティル博士により発表された徒手医学です。
スティル博士は、身体の異常な構造は体循環に悪影響を及ぼすと考えました。
特に背骨に問題があると、正常な神経伝達や内分泌、体液(血液、リンパ液、脳脊髄液)の循環が阻害されます。
これは筋力や骨だけでなく、体内循環や免疫力の低下、内臓機能の低下などの形で、身体の全器官に深刻な影響を与えます。 しかしオステオパシーの治療は、単に背骨だけではなく、身体のあらゆる部分を対象として行います。
スティル博士の人間は身体(Body)・精神(Mind)・魂(Spirit)の三位一体の存在であるという考えに基づき、 オステオパシーは人間全体をひとつの単位として捉えます。

「オステオパシーの哲学」

・身体は一つのユニットである。

人間の身体はどの部分も互いに協力し合って一つの身体を作っているという事です。
ですから、身体の一部を診るだけでなく全体的に検査をして原因となっている障害や歪みを見つけて
本来の状態へ戻していきます。

・人間は自然治癒力・自己調節機能を持っている。

人間は生まれた時から自らを防御し自らを修復する機能を持っています。
その自然治癒力の力を阻害する要因(障害やゆがみなど)を取り去る事によりあなた本来の自然治癒力を引き出して行きます。
また、この力が正常に働かせることにより身体の不調に対する予防にもなります。

・身体の機能と構造は互いに関連している。

身体の構造の変化やゆがみは身体の機能に影響を与え、逆に身体の機能の変化は身体の構造の変化やゆがみを引き起こす原因にもなるという事です。

・合理的な治療には以上、3つの原理に基づいて行われる。

オステオパシーを創設したアンドリュー・テイラー・スティルはテクニックよりも哲学を重視しました。
症状だけを対処療法するのではなく、その原因をつきとめ、それを施術し、自然治癒力を高める事がオステオパシーと言えます。